SILICAは、精密に分級した高品質の球状シリカを充填した高速液体クロマトグラフィー用カラムで、優れた耐圧性と分離性能を有しています。
図-1.カラムの接続
高速液体クロマトグラフによる測定時のトラブルには、さまざまな原因があり、そのすべてを列挙することは不可能ですので、ここではカラムおよびその周辺で比較的起こりやすいものを示します。
トラブルの現象 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
1.カラム圧の上昇 |
異物のつまり 1.移動相、サンプル溶液中のゴミ、不溶物 2.配管内の水あか 3.プランジャーシールの破片 4.サンプル成分の析出 |
・フィルターを超音波で洗浄する、または交換する ・移動相、サンプル溶液をあらかじめメンブランフィルターでろ過する ・ラインフィルターを装着する ・配管の清掃とプランジャーシールの交換 ・移動相でサンプル溶液を調製する |
2.ピーク割れ、テーリング、ブロードニング |
1.カラムヘッドにボイド(空隙)が発生 2.配管ミスによるデッドボリュームの発生 3.試料溶液の極性が高い 4.カラムの劣化 |
・配管を一度外し再度接続する ・移動相溶媒または極性の近い溶媒で調製する ・検定用の標準溶液でカラム性能を確認 |
3.保持時間が遅くなった、あるいは安定しない |
1.液モレ(ポンプの圧力メーターの動きで判断できます) 2.カラムが安定化していない |
・ポンプ、配管系の液モレを調べる ・十分な安定化時間をとる |
4.保持時間が早くなった |
1.試料溶液の極性が移動相溶媒より高い 2.注入量が多すぎる |
2-3参照 ・注入量を減らす |
SILICAは厳密な性能チェックの後出荷していますが、万一不良がありました場合は、お手数ですが弊社もしくは販売代理店までご連絡ください。お取替えします。
ただし、カラムの寿命に関する事項や前記取扱注意事項に従わずご使用された場合は、保証の責を負いかねますのでご了承願います。
商品は、お受け取り10日以上経過した場合、良品受領とさせていただきます。それ以降のお取替えはできかねますので、ご了承ください。
2008年10月1日