製品紹介
HPLCカラム

カプセルパック C18 IF

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  • 取扱説明書

超高圧高速分析へのさらなる挑戦 IF(イフ)誕生

【IF(イフ)】は、Ideal & Fineの意味を込めて命名しました。Idealは、『理想の』『完成度が最高のもの』という意味を持ちます。Fineは、『みごとな』『すばらしい』といったさまざまな良い意味を持つ単語ですが、その中に『粒子の細かい』という意味があります。私どもは、このカラムをご使用いただくユーザーさまに理想的な小粒子径のカラムをご使用いただきたいという気持ちを込めてこのCAPCELL PAK C18 IF(イフ)をお手元までお届けします。

疎水性と表面極性パラメーター

右図は充填剤の疎水性と表面極性のパラメーターを示しました。CAPCELL PAK C18 IFはC18群の中で中程度の極性と疎水性をもっており、極性物質から疎水性物質まで幅広くご使用いただけます。

大阪ソーダカラムの疎水性と表面極性パラメーター

特長

  • 高理論段数(小粒子径)
  • 高流速領域における理論段高が小さい
  • 高耐圧(40 MPa ≒ 5800 psi)

IF…粒子径を小さくすると理論段高(理論段数)は?

理論段高(H)とは、1理論段当りに必要なカラム長を示します(H = L/N)。したがって、より短いカラム長で1理論段を達成する充填剤ほど高い分離能力を備えています。

この理論段高は【H=A*粒子径+B/流速+C*粒子径2*流速】で示される式の各項の和から得られる値で、一般に粒子径の小さい充填剤を充填したカラムは小さい理論段高を示します(大きい理論段数を示します)。また、流速の影響を大きく受けるため、効率良く分析をする際にどの流速を選択するかは条件設定の際のポイントとなります。

図1 充填剤粒子径ごとのVan Deemter プロット

IF…粒子径や流速を変化させると圧力は?

圧力は、粒子径の二乗に反比例して増加し、流速に比例して増加します。したがって、粒子径や流速によっては、粒子径を小さくすることで得られる高理論段数というメリットが、圧力上昇というデメリットに転じる場合もあります。また、測定時の圧力が高いほどカラム寿命は短くなるため、カラムの選択では、分離能力とあわせて圧力を検討する必要があります。

図2 充填剤粒子径ごとの圧力プロット

だからこそ…
CAPCELL PAK C18 IFの粒子径へのこだわり

Sub2µmカラムには、様々な粒子径の充填剤があります。そのような中でCAPCELL PAK C18 IF は1.8µmを選択し、分離と圧力のバランスが取れている充填剤といたしました。さらに、IFはCAPCELL PAK特有の表面構造より得られる利点として、広い流速域にて分離効率を維持します。
図は、500µL/minにおける粒子径と理論段数および圧力の関係です。

図3 500μL/minにおける粒子径と理論段数および圧力の関係

生体試料の連続測定

図4生体試料の連続測定(生体試料では個体差が大きいためあくまでも一例となります。)

図4 シクランデラート血清点かの連続試験

標準血清を用いた生体試料分析における連続測定の一例を示します。血清にシクランデラートを添加し、あらかじめ除タンパクを行った試料をHPLC用試料としました。生体試料分析におけるカラム劣化の原因として、充填剤表面へのマトリックスの吸着などが考えられます。吸着の起こりやすさは、充填剤表面や基材の特長によっても異なることが知られています。CAPCELL PAK C18 IFはポリマーコート型充填剤であるため、充填剤表面への吸着が少なく、安定してご使用いただくことが可能です。

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物性値

官能基 粒子径
(μm)
細孔径
(nm)
比表面積
(m 2/g)
C% 密度
(µmol/m 2
使用pH
範囲
USP
オクタデシル基 1.8 12 340 14 1.9 2-9 L1
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