LC-MSで塩基性化合物の高感度分析を望まれるあなたに、酸性条件において有機溶媒を多く含んだ移動相での塩基性化合物の保持をお届けします。
CAPCELL PAK CRは、C18充填剤をベースに50:1、20:1、4:1となるようにSCX充填剤を混合して、1本のカラムに充填した『2 in 1』のこれまでにはない高付加価値カラムです。
塩基性化合物のLC-MS分析では、通常、C18カラムで移動相条件を酸性にして測定を行いますが、どうしても塩基性化合物の保持が小さくなる傾向があります。そこで、カラムにSCX充填剤を少し混合することで塩基性化合物の保持を特異的に大きくすることを可能にしたカラムがCAPCELL PAK CRです。また、SCX充填剤の混合比率で、塩基性化合物の保持の調整も可能です。
もし、あなたがLC-MSで塩基性化合物の分析をご予定されているのであれば、酸性のギ酸アンモニウム緩衝液とアセトニトリルの混合溶液を移動相として、CAPCELL PAK CRで分析を始めてみませんか?
CRタイプは、カラム連結では実現できなかった僅かな量のSCX充填剤を混合することにより1本のカラムで、C18カラムのような特長を持ちながら、塩基性化合物をしっかりと保持できるカラムを実現しました。
「塩基性化合物のLC-MSでの感度を上げたい」と思われたことはありませんか?
塩基性化合物の保持を大きくすることでLC-MSでの感度に大きなメリットをもたらします。
塩基性化合物のLC-MS分析では、酸性条件下・高有機溶媒比率の条件がイオン化効率を向上させます。しかし、C18カラムでは、塩基性化合物を酸性条件で保持させることが難しいため、保持を大きくするために移動相中の有機溶媒比率を低下させる必要があります。
一方、CAPCELL PAK CRでは、僅かに混合したSCX充填剤の効果で、塩基性化合物の保持を大きくするため、酸性移動相であっても移動相中の有機溶媒比率を高めることが可能です。その結果、C18カラムと同等の保持であってもLC-MSでの塩基性化合物の感度を著しく向上することが可能です。
あなたの今のLC-MSの分析結果、まだまだ感度の向上が可能かもしれません。
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CAPCELL PAK CRでは、C18がベースとなっているため塩基性化合物ばかりでなく中性・酸性化合物も同時に測定することが可能です。移動相中の塩濃度で、塩基性化合物の保持を調整し、分離パターンを変化せることが可能です。
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CAPCELL PAK CRで、基本となる移動相は10mmol/L ギ酸アンモニウム緩衝液(pH3)(または酢酸アンモニウム緩衝液(pH4))/アセトニトリルの混合溶液です。移動相中の有機溶媒比率、緩衝液濃度にて保持の調整を行いますが、CRタイプでは、この他にも、カラムの混合比率でも保持の調整・分離パターンの選択が可能です。カラム連結では実現できない3段階にコントロールされた混合比率からサンプルに適した1本をご選択いただけます。
官能基 | 混合比率 (SCX:C 18) |
粒子径 (μm) |
使用可能 pH範囲 |
---|---|---|---|
スルホン酸基 オクタデシル基 |
1:4 1:20 1:50 |
3 | 2~7 |
スルホン酸基 オクタデシル基 |
1:4 1:20 1:50 |
5 | 2~7 |