CAPCELL PAK MFは、精密に分級した高品質の球状シリカをベースとしたポリマーコート型充填剤で、疎水基(あるいはイオン交換基)と親水性基を一定の割合で結合したミックスドファンクショナル(MF)充填剤を充填した高速液体クロマトグラフィー用カラムです。
当カラムは血清などの生体試料の分析にあたって従来のODS系カラムでの分析に比べ前処理を大幅に簡略化できます。
【カプセルパックMF】 | 【従来のODS系カラム】 |
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1.血清 | 1.血清 2.タンパク質を沈殿させる 3.遠心分離 4.上澄み液を採取 5.抽出液の蒸発除去 6.残分を溶媒に溶かす |
2.0.2μmのフィルターによる 上記サンプル溶液のろ過 |
7.0.2μmのフィルターによる 上記サンプル溶液のろ過 |
3.カラムに注入 | 8.カラムに注入 |
図-1.カラムの接続
高速液体クロマトグラフによる測定時のトラブルには、さまざまな原因があり、そのすべてを列挙することは不可能ですので、ここではカラムおよびその周辺で比較的起こりやすいものを示します。
トラブルの現象 | 原因 | 対策 |
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1.カラム圧の上昇 |
異物のつまり 1.移動相、サンプル溶液中のゴミ、不溶物 2.配管内の水あか 3.プランジャーシールの破片 4.サンプル成分の析出 5.タンパク質の析出 |
・フィルターを超音波で洗浄する、または交換する ・移動相、サンプル溶液をあらかじめメンブランフィルターでろ過する ・ラインフィルターを装着する ・配管の清掃とプランジャーシールの交換 ・移動相でサンプル溶液を調製する |
2.ピーク割れ、テーリング、ブロードニング |
1.カラムヘッドにボイド(空隙)が発生 2.配管ミスによるデッドボリュームの発生 3.移動相条件が不適切 ・イオン抑制法:抑制不充分(サンプル量過多) 4.カラムの劣化 ※カラムが劣化したり、内部にチャネルが発生した場合、修復は不可能です。 |
・配管を一度外し再接続する ・pH、塩濃度、サンプル量等の検討 ・イオンペア剤濃度、pH、サンプル量等の検討 ・検定用の標準溶液でカラム性能を確認 |
3.保持時間が遅くなった、あるいは安定しない |
1.液モレ(ポンプの圧力メーターの動きで判断できます。) 2.移動相条件が不適切 |
・ポンプ、配管系の液モレを調べる 2-3参照 ・十分な安定化時間をとる |
4.保持時間が早くなった |
1.強酸やアルカリの使用による結合基の切断(劣化) 2.移動相条件が不適切 3.グラジェント後安定化していない |
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2-3参照 ・十分な安定化時間をとる |
CAPCELL PAK MFは厳密な性能チェックの後出荷していますが、万一不良がありました場合は、お手数ですが弊社もしくは販売代理店までご連絡ください。お取替えします。
ただし、カラムの寿命に関する事項や前記取扱注意事項に従わずご使用された場合は、保証の責を負いかねますのでご了承願います。
商品は、お受け取り10日以上経過した場合、良品受領とさせていただきます。それ以降のお取替えはできかねますので、ご了承ください。
2008年10月1日
更新 2014年12月1日