大阪ソーダは1915年、独自の食塩電解技術の確立により創業し、かせいソーダや塩素に代表される基礎化学品事業を発展させてきました。
1960年代以降、合成樹脂、合成ゴム分野に進出し、機能化学品事業を基礎化学品と並ぶ収益の柱として確立。さらに新たな成長事業として、ヘルスケア事業、環境関連事業などへ業容を拡大しています。
2003年度から第1次中期経営計画をスタートさせ、事業構造の変革と新たな成長基盤の構築を進めてきました。2021年度からスタートした中期経営計画「EMPOWER THE NEXT-22」では、化学を通じて社会が求める新たな価値を提供する企業グループを目指し、さらなる革新と挑戦を続けています。
大阪ソーダの経営基盤を支える基礎化学品事業。創業以来の主力製品である、かせいソーダや塩素をはじめ、機能化学品事業への起点となるアリルクロライド、エピクロルヒドリンなどで構成されています。基礎化学品は、それぞれが製品として販売されるだけでなく、大阪ソーダグループの多くの製品の原料となる付加価値チェーンの源です。特に機能化学品の主原料であるアリルクロライドとエピクロルヒドリンは、大阪ソーダの差別化戦略の中核を担っています。
機能化学品は基礎化学品を主原料とする高付加価値製品群です。主力はアリルクロライドやエピクロルヒドリンから生み出される特殊な合成樹脂や合成ゴムなどの素材。それぞれが接着性、耐熱性、耐水性、耐油性、半導電特性など、際立った物性で差別化されている点が特長です。大阪ソーダの機能化学品は、こうした特長を活かし、電子部品や自動車部品等、さまざまな分野で使用され、国内・海外においてトップシェアの製品を数多く輩出しています。