プロピレンから始まる独自の製品展開

原油を蒸留して作られるナフサ(粗製ガソリン)からは、主にエチレン、プロピレン、ブタジエンという3つの分解物が作られます。化学メーカーの進む道は、どの分解物と塩素を反応させるかで大きく分かれます。
多くの化学メーカーは、汎用プラスチックである塩化ビニールを製造する目的で、エチレンを塩素化する道を選びました。実に塩素ガスの40%が塩化ビニールの製造に使用されています。そのため塩化ビニールの市場では規模と価格が競争を勝ち抜くための決め手となります。
一方、大阪ソーダが選択したプロピレン。塩素との反応により生まれたアリルクロライドとエピクロルヒドリンから作り出される製品は、さまざまな機能性を持っています。製品ひとつひとつの市場は塩化ビニールと比較して小規模ですが、際立った物質特性が決め手となり、高い参入障壁を築くことを可能にしています。
このため、大阪ソーダ製品の多くは、世界的に高いシェアを獲得しています。大阪ソーダが選んだのはベストワンの道。これからも研究開発を続け、新しいベストワンを生み出していきます。