人が生み出すさまざまな化学物質のうち、かせいソーダ(水酸化ナトリウム)と塩素は食塩水を電気分解することにより生成されます。いわば最初期の段階で誕生する化学品です。理科の実験でしか耳にしたことがない物質ですが、実は驚くほど身近な存在なのです。
たとえば、紙・パルプや繊維の漂白、上下水道の消毒殺菌、プラスチック、アルミニウム、肥料、洗剤、医薬品、食品の製造、金属の表面処理、酸・アルカリの中和、消臭・除菌、プリント配線基板・リードフレームのエッチングプロセス、凝集剤など、ありとあらゆる分野でその役割を果たしています。