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合成ペプチド精製に適したDAISOGELグレードは?

合成ペプチド精製に最適なDAISOGELグレードは、ペプチドの分子量、構造、疎水性、不純物プロファイル、求められる回収率や純度によって異なります。そのため、すべての合成ペプチドに対して一つのグレードが最適とは限りません。

ペプチド原薬のラージスケール製造では、上流プロセスとして主に以下の2つの方法が用いられます。

  1. 合成法
    アミノ酸を出発原料とし、Boc法またはより温和なFmoc法を用いた固相ペプチド合成(SPPS)によりペプチドを製造します。
  2. 遺伝子組換え法
    大腸菌などの微生物培養を利用し、組換えペプチドとして製造します。

合成法で製造されるペプチドは、一般に不純物プロファイルが比較的シンプルであり、組換えペプチドと比べて精製負荷は小さい傾向があります。一方、遺伝子組換え法では、より長鎖で複雑なペプチドの製造が可能です。ただし、目的ペプチドを発酵プロセスから回収する必要があるため、最終製品として求められる純度を得るには、追加の下流精製工程が必要となります。

一方で現在、ペプチド合成技術は大きく進展しており、より長鎖で複雑な合成ペプチドの製造も可能になっています。これに伴い、合成ペプチド精製には、より高い分離性能や回収率が求められるようになっています。DAISOGELでは、こうした合成ペプチドの精製に適した2つのシリカゲル製品ラインを提案しています。

標準グレード:ODS-RPS

SP-120-10-ODS-RPSは、逆相精製において幅広く使用されている、信頼性の高いDAISOGELの標準グレードです。

本グレードは、粒子径 10 µm、細孔径 120 Å のシリカゲルをベースとした標準的な C18グレードです。酸性条件下での耐性に優れており、合成ペプチド精製において、実用性と経済性のバランスに優れた選択肢として広く使用されています。

分子量3340 DaのGLP-1受容体作動薬であるタスポグルチドは、下図に示すように、ODS-RPSシリーズを用いることで95%以上の純度を達成できます。

SP-120-10-ODS-RPSを用いたタスポグルチド分離

高収率と分離能向上を両立するODS

一方で、純度を維持しながら、収率をさらに高めたい場合があります。特に、非常に高価な合成ペプチドや、より複雑な合成ペプチドでは、このようなニーズが重要になります。
このような場合には、DAISOGELの上位グレードである SP-100-10-ODS-P をご検討ください。

本グレードは、粒子径 10 µm、細孔径 100 Å のシリカゲルをベースとしたC18グレードで、非常に高い比表面積を有しています。これにより、合成ペプチド精製において、シャープな分離と高い負荷量を実現します。

タスポグルチドでは、下図に示すように、ODS-Pシリーズを用いることで 95%以上の純度を達成し、さらに高い収率が期待できます。

SP-100-10-ODS-Pを用いたタスポグルチドの分離例

ペプチドに応じたグレード選定のポイント

さらに、ODS-Pシリーズは、広いpH適用範囲に加え、最大100%水系移動相条件にも対応できる点が特長です。

合成ペプチドの分子量が大きく、100 ÅのPシリーズでは細孔径が十分でない場合があります。目安として、分子量が5000 Daを超えるペプチドでは、より広い120 Å細孔径を持つRPSシリーズが適している可能性があります。

また、ペプチドが細長い形状を持つ場合や、折りたたまれた立体構造を取る場合には、さらに広い細孔径が必要となることがあります。そのような場合には、細孔径200 ÅのSP-200-10-ODS-RPS をご検討ください。