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COMPASS KIT
コンセプト
ラージスケールのペプチド精製プロセスにおいて、適切なシリカゲルグレードの選定は極めて重要です。精製工程のコスト効率だけでなく、原薬製造プロセス全体の実用性にも大きく影響します。
選択肢は多岐にわたる一方、網羅的なカラムスクリーニングには多くの時間とリソースを要します。
Chromatography Compass Kitは、最適な固定相を効率よく見極めるための、科学的アプローチに基づいたスクリーニングキットです。コンパスが目的地への方向を示すように、本キットは適切な分離モードの選定をサポートします。

科学的根拠に基づく設計
Chromatography Compassの4つの方向は、それぞれ異なる分離モードを表しています。

NORTH
純粋な疎水性相互作用
EAST
二次相互作用を伴う疎水性相互作用
SOUTH
π-π相互作用
WEST
制御されたシラノール相互作用
標準のChromatography Compass Kitでは、以下4つの分離モードを、分取用シリカゲルを充填した4本の分析カラムで表現しています。
- 純粋な疎水性相互作用:SP-100-10-ODS-P
- 二次相互作用を伴う疎水性相互作用:SP-100-10-C8-PK
- π-π相互作用:SP-100-10-Ph-HP
- 制御されたシラノール相互作用:SP-100-10-C4-NP(ノンエンドキャップ)
Chromatography Compass Kit Version 2.0では、このうち2本のカラムを変更しています。
- SOUTH:より強いπ-π相互作用を示す SP-100-10-BiPh-HP(ビフェニル)を採用
- WEST:当社独自のアダマンチル修飾シリカ SP-100-10-ADM-HP を採用
また、クルードサンプルが限られている場合や、スクリーニング時間を短縮したい場合には、Rapid Compass Kitもご用意しています。

COMPASS KITの使用方法
使用方法はシンプルです。
- キットに含まれる4本のカラムで、それぞれ簡易スクリーニングを行います。
- 目的化合物と主要不純物の分離度を比較し、最も良好な分離を示す分離モードを評価します。
- 必要に応じて、同じ分離モードに属する追加カラムを検討し、メソッドをさらに最適化します。
例:C4Ph/BiPhで良好な結果が得られた場合、他のフェニル系グレードを追加で評価します。
これにより、ラージスケールのペプチド精製に適したシリカゲルグレードを、科学的根拠に基づいて効率よく選定できます。
COMPASS活用例
ヌクレオシド分離

ADMカラムでは、溶出順序はODSカラムと同じですが、保持時間が長くなっています。これは、ADMの高い表面極性との相互作用を示しています。特に、アデノシン(7)およびその類似化合物(6)は長く保持され、ADMの高い表面極性との相互作用が確認されました。
ペプチド分離

ODSカラムおよびフェニルカラムでは、ニューロテンシン(3)とアンジオテンシンI(4)の保持時間が重なり、分離が困難でした。一方、ADMカラムではすべてのペプチド試料で単一ピークが観察され、最も良好な分離が得られました。
芳香族化合物異性体分離

芳香族異性体の分離はODSカラムやフェニルカラムでは困難でしたが、ビフェニルカラムでは最も良好な分離が得られました。また、ビフェニル修飾密度が高いほど相互作用が強くなり、保持時間が長くなることで、より良好な分離につながりました。