α-グルカン(アルファーグルカン)は、でんぷん等に代表される炭水化物で、体内で分解吸収されてしまいます。 しかしβ-グルカン(ベータグルカン)は、体内で分解されず、免疫を整える作用が知られています。
β-グルカンとは、β-グルコシド結合にて連なったグルコースを構成糖とする多糖の総称です。 その中でも、β-1,3-グルコシド結合によって連なった主鎖に、β-1,6結合の側鎖を持つ 「β-1,3-1,6-グルカン」は、免疫を整える作用が高いと言われています。
β-グルカンの機能性が注目され、約30年前から「レンチナン」「シゾフィラン」「クレスチン」が抗がん剤治療薬として使われています。
β-グルカン研究は、1941年Pillemer博士らが酵母の細胞壁からザイモサンと名づけられた免疫活性化物質を発見し、注目され始めました。 ザイモサンの有効成分がのちに「β-1,3-1,6-グルカン」と示されました。
β-グルカンは、酵母、大麦、キノコなどに含まれており、由来によって種類が異なります。
- ・β-(1,3-1,6)グルカン
- :酵母、キノコ、真菌等
- ・β-(1,3-1,4)グルカン
- :オーツ麦、大麦等
β-(1,3-1,6)グルカンの結合の仕方は、以下のようになります。
さらに、β-グルコースの1位と6位の場所で結合