2024年09月30日
クレアチンリン酸の定量法
魚の鮮度測定に使用されるATP関連物質の分析は移動相として緩衝液を、カラムとして水系100%移動相条件下で安定して使用可能なC18カラムを使用する方法が一般的です。
今回、逆相分配及びイオン交換モードのカラムを用いて検討し、アニオン交換カラムであるCAPCELL PAK NH2 UG80 を使用することで、適度な保持及び良好なピーク形状が得られました。
2024年05月20日
有機溶剤代謝物の分析2
前号LC Cafe espressono.19の続きで有機溶剤代謝物の分析について紹介します。
今回は前回のHPLC条件からさらに流量を増やし、高速分析について検討しています。
2024年03月27日
有機溶剤代謝物の高速分析
産業衛生関連検査は有機溶剤作業者を対象として、体内に有機溶剤がどの程度取り込まれているかをチェックし、作業環境の改善等を現場に提言します。有機溶剤の取り込み量は対応する溶剤の尿中代謝物をHPLCで定量することで求められます。今回は添加剤を使用せずに6種類の代謝物を完全分離できる条件を検討いたしました。
2024年01月11日
LC-MSにおけるPC HILICの有用性
LC-MS での検出感度は移動相の有機溶媒比率を高めると向上することが知られています。逆相クロマトグラフィーにおける親水性化合物の分析では、移動相の水の比率を高めることにより保持は可能ですがMS の感度は低下する傾向にあります。
HILICでは移動相中の有機溶媒比率が高くても親水性化合物が保持するため、感度が向上しています。
2023年11月27日
日本薬局方の分析条件変更並びにCAPCELL PAK C18 MGII S2の耐久性2
LC cafe espressoNo17では第十八改正日本薬局方に収載されたロガニン定量法の分析条件を変更し、それを用いてシステム適合性を確認しました。
併せて、八味地黄丸エキス中ロガニンの高速分析におけるCAPCELL PAK C18 MGII S2の連続注入時の耐久性についても評価しています。
2023年09月28日
日本薬局方の分析条件変更並びにCAPCELL PAK C18 MGII S2の耐久性
第十八改正日本薬局方第一追補では、カラムパラメーターや流量の変更が可能となりました。
今回は第十八改正日本薬局方に収載された条件から分析条件を変更し、システム適合性を確認しました。
併せて高速分析における CAPCELL PAK C18 MGII S2の連続注入時の耐久性を調査いたしました。
2023年08月03日
LC-MS/MSを用いたイミノクタジンの分析例
イミノクタジンは水質管理目標設定項目の中でポストカラム法による検査方法が指定されています。
ポストカラム法では誘導体化が必要となりますが、LC-MS/MSでは誘導体化の必要が無く、直接分析が可能です。
2023年05月10日
ホスホリルコリン基を有する親水性相互作用クロマトグラフィー用カラム
HILICはC18カラムで保持することが困難な親水性の高い物質の保持に有用です。
当社のHILICカラムとして、レシチンの親水性部位であるPC基を官能基としたPC HILICカラムをご紹介します。
2023年03月06日
還元カラムを用いたビタミンK分析例
還元カラムは可逆的な酸化還元反応を行う物質に対し、参加型の物質を検出器の直前で還元し酸化モードで電気化学検出するなどの用途に用いられます。
酸化型と還元型の存在するビタミンKは還元型であるヒドロキノン型にすると傾向が強くなることが知られています。
ここでは、この性質を利用し還元カラムと蛍光検出器をもちいた選択性の高い分析例を紹介します。
2022年11月01日
強カチオン交換モードによる短時間分析 Part2
前報No.011ではSCXを用いた短時間分析について述べ、移動相の有機溶媒の種類としてアセトニトリルとメタノールを選択しましたが、今回は同一のHPLC条件にてLC/MSでの感度を比較いたしました。
2022年06月01日
強カチオン交換モードによる短時間分析 Part1
薬物の分析には逆相分配モードが一般的ですが、薬物の多くは塩基性部位を有しているためカチオン交換モードを用いた測定も有用です。強カチオン交換モードの短時間化について紹介します。
2022年03月15日
HILIC モードによる配糖体の分析&ピーク形状
配糖体は親水性が高く、ODS カラムを用いた疎水性相互作用では保持が弱くなり、夾雑成分との分離が困難になることが予想されました。
ここではPC HILIC を用い、このような親水性化合物を有機溶媒(アセトニトリル)比率の高い移動相下で効果的に保持させた分析例を紹介します。
2022年01月19日
HILIC モードによる低分子両性物質分析の分離
HILIC モードのLC-MS を用い栄養ドリンク剤中のタウリンの直接分析を試みた例を紹介します。
ドリンク剤を移動相で1000 倍に希釈し0.45μm のフィルターでろ過するという簡単な処理で、夾雑物の影響を受けずに分析することが可能でした。
2021年08月25日
CAPCELL PAK CR S3 による生体アミンのLC-MS 分析
生体アミン分析をLC-MS を用いた迅速分析に応用するため、強カチオン交換と逆相のミックスモード、CAPCELL PAK CR シリーズを用いた新たな分離条件を紹介します。
2021年06月30日
Proteonavi におけるタンパク質の挙動
Proteonaviはタンパク分析に最適なカラムです。今回のLC Cafe espressoではカラム由来のキャリーオーバーと酢酸系移動相下での分離挙動について紹介しています。
2021年06月11日
カラム内径の変更による省溶媒・高感度化
カラム内径をセミミクロカラムにすることで、省溶媒化できることはNo,2でも紹介いたしましたが、今回はもう一つのメリット、濃縮効果について解説いたします。
2021年05月20日
エレクトロスプレーイオン化へのマトリックス効果
ここでは、マトリックスのモデルとして、リボースと酢酸がイオン化へ与える影響を調べました。
2021年04月01日
CRの混合比率とLC-MSの感度
LC-MSのLC条件設定において、目的物質が疎水性と塩基性を併せもつ場合、新たな選択肢としてC18とは異なる保持挙動を示すCAPCELL PAK CRを使用することが有効なケースを紹介します。
2021年03月19日
アセトニトリルとメタノールの比較
移動相に用いるアセトニトリルの代わりにメタノールを転用する際どのようなことが起こるのか、どのようなことに気を付けたらよいのかについて解説いたします。
2021年02月15日
セミミクロカラムへの変更
カラムサイズを内径の小さなセミミクロカラムへ変更することで、溶媒使用量・廃液量を削減することができます。コスト削減、地球環境へ配慮した分析条件に変更してみませんか?
2020年12月24日
グラジエント曲線と分離能の関係
標準的なタンパクを用いて、グラジエントプログラムの長さと各ピーク間の分離能関係について解説いたします。