テクニカルノート

カラム保管について

逆相カラムの保管について教えてください。

1~2日程度あれば、密栓をしてそのまま保管してください。中期保管(数日~1ヶ月程度)の場合は、移動相が酸性やアルカリ性でない限り洗浄をせずに密栓をして温度変化の小さいところに保管してください。酸性やアルカリ性の場合は、中性となるよう溶媒置換をしてください。長期保管(数ヶ月~1年程度)の場合は、アセトニトリルに置換して保管してください。アセトニトリルに置換する際には塩の析出にはご注意ください。

グラジエント分析はプログラム終了した状態(初期移動相)で保管してよいのでしょうか?

通常、グラジエントプログラムは初期移動相に平衡化するところで終了しているかと思います。カラムの寿命のためには、グラジエント分析の初期移動相ではなく、最も溶出力が高い溶媒(有機溶媒を多く含む溶媒)にて停めていただくことをおすすめします。中・長期保管については、Q1をご参照ください。

イオン交換カラムの保管について教えてください。

通常は、移動相のまま保管いただいております。保管期間が2週間程度であれば移動相のままで問題ありません。1ヶ月以上の長期保管となる場合には、出荷時の溶媒(大阪ソーダカラムでは、出荷時溶媒はカラムに同梱されているカラムレポートに記載されています。)に置換いただくことをおすすめします。

C18カラムなど逆相カラムの長期保管方法について教えてください。

塩を含む移動相の場合には、塩を含まない水と移動相と同じ比率の有機溶媒の混合溶液を通常流速で1時間程度通液し置換します。有機溶媒がメタノールの場合には同比率の水/アセトニトリルに変更し、さらに通常流速で1時間程度置換します。その後、アセトニトリル100%を通常流速で1時間程度通液して、カラム内がアセトニトリル100%となった状態で付属のプラグで密栓して乾燥を防ぎ、温度変化の小さい冷所に保管してください。塩を含まない移動相の場合には、アセトニトリル100%を通常流速で1時間程度通液し置換したのち、密栓をして同様に保管してください。

CAPCELL PAK CRの長期保管方法を教えてください。

塩を含まない水と移動相と同じ比率の有機溶媒の混合溶液を通常流速で1時間程度通液し置換します。有機溶媒がメタノールの場合には同比率の水/アセトニトリルに変更し、さらに通常流速で1時間程度置換します。その後、アセトニトリル100%を通常流速で1時間程度通液して、カラム内がアセトニトリル100%となった状態で付属のプラグで密栓して乾燥を防ぎ、温度変化の小さい冷所に保管してください。

PC HILICの長期保管方法について教えてください。

先ず、水 / アセトニトリル = 85 / 15を通常流速で1時間程度通液し置換します。その後、水 / アセトニトリル = 10 / 90を通常流速で1時間程度通液し、カラム内が水 / アセトニトリル = 10 / 90となった状態で付属のプラグで密栓して乾燥を防ぎ、温度変化の小さい冷所に保管してください。

定期的にカラムの性能管理を行う時は、どのような管理項目を設定すればよいでしょうか?

カラムの性能管理の方法としては、カラムに同梱されているカラムレポートと同様の測定を定期的に行っていただく方法があります。管理項目としては、保持時間、理論段数、ピーク形状、圧力などが挙げられます。管理範囲は、実施される試験の精度等に合わせてご設定ください。なお、管理のための測定は、できるだけ同じシステムをご使用されることをおすすめします。もちろん、カラムレポートではなく、お客さまの設定された試験法でも問題ありません。なお、新品カラム性能の状態をチェックすることを、先ず、忘れずに行ってください。

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