使用後に常に洗浄する必要はありません。
中期保管(数日~1ヶ月程度)の場合は、移動相が酸性やアルカリ性でない限り洗浄をせずに密栓をして温度変化の小さいところに保管してください。
長期保管(数ヶ月~1年程度)の場合は、アセトニトリル100%に置換して保管してください。
通液する液性が急激に変化することで充填剤表面の状態が変化してしまう可能性があるため、カラム洗浄は基本的にはおすすめしていません。
ただし、充填剤表面への吸着が原因と考えられる圧力上昇、ピーク形状の崩れ、ゴーストピークの溶出などの場合には、カラム洗浄によって現象が改善・緩和されるケースもあります。
洗浄液には、カラムに吸着していると思われる化合物が溶解・溶出しやすい溶媒をお使いいただくことが効果的です。先ず、ご使用中の移動相を基調に、より溶出力の高い溶媒の通液をお試しください。洗浄液選択の際、ご使用されているカラムの充填剤を壊さない範囲で洗浄液をご設定ください。(カラムの取扱説明書を必ずご確認ください。なお、水100%の通液で劣化するカラムは多くありますのでくれぐれもご注意ください。)
充填剤の種類などにより大きく異なりますので、ご使用中のカラムの取扱説明書をご確認ください。
特に違いはありません。
NH2カラムは、使用する移動相によりイオン交換モードにもHILICモードにもなるカラムです。したがって、NH2カラムを安定的にご使用いただくためにも洗浄についてはおすすめしません。特に、酸性条件で使用した後の中性でのご使用は、再現性を得られないばかりか、本来の充填剤表面とは異なる状態での分析となっています。NH2カラムをご使用いただく際は、通液される溶媒組成の大きな変更、特に酸性から中性への変更は避けてください。
タンパク質が変性する恐れがあるため有機溶媒による洗浄は、おすすめしていません。アルカリ洗浄では多少効果がみられますが、カラムが劣化する可能性があります。ピークが緩くなったらカラムは交換してください。
PC HILICカラムでは、移動相中の水溶液の比率が増えることで保持が小さくなります。CH3CNを15%以上含む溶媒で通液してみてください。それでも効果が得られない場合には、カラムを交換してください。