O.Cさん
生産技術本部
生産技術部 技術統括グループ
2008年入社。有機合成の研究・開発に約12年従事。松山工場の製造管理を経て、現在は生産技術部で生産工程の改善を担当。
(アリルグリシジルエーテル)
プロセスの改善を検討する際、よく関わっていた馴染み深い物質です。
開発職出身者 座談会
大阪ソーダには、部署や職種の枠を超えた様々なキャリアに挑戦できる環境があります。
今回の座談会では、製造、生産技術、営業、購買といった多様な仕事へキャリアを広げていった“開発職出身”の先輩社員に注目。
キャリアチェンジを経験した3人に当時の率直な気持ちや異動後に実感した開発職出身ならではの強み、そして部門を超えた仕事のつながりについて語ってもらいました。
生産技術本部
生産技術部 技術統括グループ
2008年入社。有機合成の研究・開発に約12年従事。松山工場の製造管理を経て、現在は生産技術部で生産工程の改善を担当。
プロセスの改善を検討する際、よく関わっていた馴染み深い物質です。
ヘルスケア事業部
営業部 クロマト営業課
2015年入社。シリカゲルの開発に約9年従事。グループ会社での製造経験を経て、現在は営業部で海外企業との取引窓口を担当。
非常に危険性の高い薬品ではありますが、丁寧に扱えば様々な用途に応用できる便利な物質です。
SCM部
原料購買グループ
2019年入社。電池材料やエラストマー(高性能ゴム)の研究・開発に約3年半従事。現在はSCM部で原料の調達を担当。
バニラの香りがする化合物で、学生の時に面白いなと感じた物質の一つです。
これまでのキャリアと、
キャリアチェンジについて
今日はよろしくお願いします。みんな最初は開発職からキャリアをスタートさせているんですよね。お会いするのは久しぶりですね。
確かにそうですね。改めて自己紹介から。私は2008年入社で、配属から約12年間、一貫して研究センターで有機合成に携わってきました。開発職として一通りの経験を積んだ後2021年に、製造課へ異動になりました。「そろそろ実際の現場で技術をどう活かすのか、より広い視点を持ってみたい」そんなことを考えていたタイミングでしたね。松山工場で製造管理を経験し、現在は本社の生産技術部で、より全社的な視点からものづくりに携わっています。
私は2019年入社で、研究センターには約3年半在籍しました。電池材料やエラストマーなどの研究・開発に携わる中で、企業研究のスピード感や成果へのこだわりを学びましたが、同時に「技術を支える別の側面、たとえば調達や流通にも関わってみたい」という想いも芽生えていました。そうした想いを持つ中で、自身のキャリアについて会社に相談したところ現在のSCM部への異動という形でキャリアの幅を広げる機会につながりました。
私は2015年に入社し、約9年間シリカゲルの開発に従事してきました。当社では、色んな知識を身につけて活躍してほしいという観点から、ジョブローテーションが盛んに行われています。私の場合、在籍期間が長く、製品に関する専門性を十分に高めた後の異動となりました。現在は営業部に所属し、これまで培ってきた知識を活かしながら業務に取り組んでいます。
うちの会社に限らないかとは思いますが、異動の内示って結構ドキドキしますよね。
いつか来るとはわかっていても、「ついにきたか!」という驚きは誰にでもありますよね(笑)。そうした気持ちはありつつも、これまで上司との面談で「将来どうなりたいか」「どんな経験を積みたいか」といった話は定期的にしてきました。自分の知識や強みをどう活かしていくか、その成長ステップまで含めて会社が真剣に考えてくれた結果の異動なんだと感じていて、比較的すんなりと受け入れることができました。O.Cさん(生産技術)はどうでしたか?
私は研究センターから製造現場への異動で、内示された時は「料理を考案してレシピを提供する側から、実際に大量の料理をつくる現場に携わることになる」という感覚でした。松山への引越しの準備は大変でしたが、それ以上に「これまで開発してきた技術を、工場で形にして動かすんだ」という期待感の方が大きかったです。
開発職出身ならではの強み
異動先で実感するのは、やはり「開発職で培った知識は、異なる分野でも役立つ」ということです。シリカゲルはお客様によって用途が異なります。用途に合わせた提案を行うのですが、製品(グレード)が何百種類もあるんです。その中から適切な製品を選ぶ必要があるのですが、「ご要望の条件ならこちらが最適です」とスピード感のある提案ができた時は、開発職を経験していてよかったと感じますね。
研究・開発の現場を知っている人からの提案は、お客様も納得感が強く、より信頼を得られますよね。
そうなんです。研究センターとシリカゲルの製造現場がすぐ隣にあったので、普段から製造担当者ともやり取りしていました。どんな工程で作られているのか、どこに手間がかかるのかといったことも自然と理解できる環境だったんです。そのため、「この製造工程で人件費がかさみそうだな」とか「この代替原料ならコストの最適化ができそう」といった大枠のイメージを頭の中で組むことができました。
その感覚はSCM部も全く同じです。現場やコスト構造を理解しているからこそ、価格の見方や調達判断の考え方も変わってくるんですよね。私は物事を分解して考え、何が原因でその結果になっているのかを意識するようにしています。世界情勢の影響で原料価格が上昇した場合でも、単に「高くなりました」という説明だけでは、価格改定を受け入れることはできません。なぜ価格が上がったのかを一つひとつ要因に分けて整理し、どの部分にどれだけ影響が出ているのかを深掘りすることで、妥当な価格の交渉につなげています。
価格改定の妥当性を判断するために、そこまで深堀りしているんですね。O.M(購買)さんは、具体的にどのように交渉を進めているんですか?
価格交渉では「なぜその価格が妥当なのか」を具体的な数字で示すことが重要です。調達する素材の上流工程で必要となる原料やエネルギーの使用量を計算し、理論原単位を導き出します。そこに原料などのマーケット価格の動向を踏まえて適正価格を算出し、その根拠をもとに交渉しています。そのため、必要な場面では、これまでの研究・開発で培った知識や経験を活かし、踏み込んで考えるようにしています。
いいですね。やっぱり開発職での経験が活きていますよね。生産技術の現場では決められた期間で、安定して安全に製品をつくり上げることが最大のミッションになってきます。工場のオペレーターの方々は設備の動かし方に関するプロフェッショナルですが、想定外の課題が発生した際には、「なぜこうなったのか」という科学的な根拠を突き止める必要があります。そうした場面で、開発職で培った知識が役立つこともあります。



そこでO.Cさん(生産技術)の出番ですね。
そうなんです。反応が思うように進まない時にも、条件やデータをもとに改めて計算・整理を行うことで、改善の方向性を見える化できるんです。そうして導き出した内容を共有すると、現場の社員から「そこまで分かるのか!」と驚かれることもあります。開発職で培った、原因を追求して解決するというスタンスは、製造現場でも役立っていると感じていますね。実際に、「原因を一緒に整理してほしい」といった相談を受けることも増えてきました。
O.C(生産技術)さんがいるだけで、現場の安心感はかなり大きくなっているのではないかと想像しています。一方で苦労したことはありますか?
一番は「スケール感」の違いですね。研究センターでは試薬をフラスコで扱いますが、工場では数千倍、数万倍の単位です。一度問題が起きると、数百トン単位の製品に影響が出る。供給責任を担うので、やはり開発職時代にはなかった責任の大きさを感じますね。とはいえ、私一人で解決できる問題ばかりではないので、そういう時は以前所属していた部署の同僚や上司にも相談しながら解決しています。部門を超えて自然に助け合える環境があるからこそ、こうした製造現場の課題にもスピード感をもって対応ができていると感じていますし、そのたびに「このつながりがあって良かった」と実感します。
困った時に助け合える。そんな部署を超えたつながりがあることも、色んなキャリアを経験しているからこその魅力ですよね。調達部門へのキャリアチェンジをして気づいた点を一つ挙げるとすると「マニアックな化合物を使わない」という視点ですね。開発職時代は入手性を考えることなく「特徴のある面白い原料を使用すべきだ」と考えていたのですが、SCM部に異動後、頼まれた化合物を取り寄せる立場になった時に「海外の、しかもアクセスが悪いところでしか作っていない化合物だ…!」と調達に困ったこともありました。化合物の生産地まで意識し、安定供給を見据えた開発ができると、より良い製品が生まれていくのだろうなと実感した瞬間でした。
確かに。入手性の高い原料を使って安定した供給を見据えた開発をすることの大切さは、やはり開発職の経験だけでは中々見えてこない重要な点ですよね。わかりやすく表現すると、研究・開発は「新しいものをつくり、より良くしていくこと」が大きなミッションですが、製造・営業は「安全につくり続け、安定して供給し続けること」がゴールですからね。その視点の違いを実感できただけでも異動した甲斐があったし、成長もできた気がします。
大阪ソーダの部門間の
つながりの強さについて
異動して改めて、当社の部門間のつながりの強さを実感しています。O.Mさん(購買)が所属しているSCM部は、まさに全部署のハブのような存在ですよね。
そうですね。工場の製造管理とは日々連絡を取り合いますし、原料の切り替えがあれば研究センターに評価を依頼し、品質管理の部署とも連携します。部署間の垣根が低く「良い製品を届けるために、まず色んな部署に聞いてみよう」という文化が根付いていると感じます。
同じく営業も、ロジスティクス(物流)と配送スケジュールを調整したり、輸出入の書類作成で関係部署と密にやり取りをすることが多いですね。一人で完結する仕事は一つもなく、常に誰かと連携する毎日。こうした横のつながりの強さが、当社の魅力の一つになっていると感じています。
生産技術の立場になった今でも、以前在籍していた部門の仲間と協力したり、開発職から製造職にキャリアチェンジした同僚に技術相談をすることもよくあります。私の専門は「有機合成」ですが、その枠を超えて異なる分野のスペシャリストに気軽に相談に行ける。部門が違っても、同じ「技術者」という共通言語があるからこそスムーズに連携が取れるんです。
ジョブローテーションを経験した社員が各部署にいることで、お互いの立場や苦労を理解し、リスペクトし合いながら仕事が進められますよね。
そうですね。開発職出身だからこそ開発部門と密なコミュニケーションをとれることはもちろん、より専門性の高い解決策を提案できることにもやりがいを感じています。当社には分野の異なる技術者同士が連携できる環境が整っています。難しい課題も、部門を超えて検討することで解決策を導き、より良い製品開発や改善につなげることができる。そんな実感を、誰もが持ちながら過ごしていることも魅力だと思います。
開発も製造も営業の視点も活かして、全体最適を考慮した課題解決を提案していきたいですよね。それが安定した品質を生み出し、結果的に、お客様に喜ばれるポイントになっていくと思います。
大阪ソーダで求められる
人材について
皆さんはこれから、どんな人と一緒に働いてみたいですか?
私は、理想を持ちつつも「今ある手札で最大限何ができるか」を考えられる人と働きたいです。どの現場でも課題はつきものですが、そこで「できない」と諦めるのではなく、前向きに試行錯誤できる人。そんな人が一番強いし、面白い仕事ができるはずですよ。
私は「変化を楽しめる柔軟性」ですね。私自身、入社した当初は「異動したくないな」と思っていましたが、いざ違う世界(部署)に入ってみたら「開発職よりもSCM部での仕事の方が向いているかも」という新しい自分に出会えました。自分の専門性の殻に閉じこもらず、「何でもやってみよう」という好奇心がある人なら、絶対に活躍の場は見つかるはずです。
私はシンプルに「製造現場が好きな人」に来てほしい。フローシートを眺めるだけじゃなく、汚れるのも気にせず実際に現場に入って五感で確かめようとする人。泥臭く現場に入り込める人材は、工場でも本社でも無敵ですよ(笑)!
分からないことを素直に聞けることも大事ですよね。部署を超えて人脈をつくれば、どんな業務でも動かしていけるなと感じます。
そういう人材なら、文系・理系を問わずどこへ行っても取り合いになっちゃいますね(笑)。
色んな経験をしている方と一緒に働けたら、きっと更なる事業の発展や新商品の開発などにつながり、もっと魅力的な会社になっていきますよね。当社には、幅広いフィールドで活躍できる環境があります。「何ができるかを一緒に考えてくれる方」にぜひ入社してほしいですね!皆さんと一緒に、新しいものづくりに挑戦できる日を楽しみにしています。